「子どものそばに、いつも本を」にんじんさんがあかいわけ
一朝一夕に、子どもと本が仲よしになれるわけではありません。そのためには、工夫と動機づけが必要です。自分のところのことで申しわけありませんが、たとえば、「童話館ぶっくくらぶ」がひろく支持されてきた背景には、ひとつには、この動機づけがあったからではないでしょうか。
つまり、毎月定期的に、無理なく、できるだけその子に合った、質のよい本が、小包によって自分の名前で届く、という動機づけが。
大人だって、自分の名前で届く小包は嬉しいもの。子どもは、毎月の小包を楽しみにするうちに、次第に小包の中身をも楽しみにする、というわけです。
そして、子どもと本が仲よしになるには、いつも子どものそばに、本があることが大切です。子どものそばに、その子自身の本を、子どもが誇らしく思うような本らしい本を(雑誌などではなく)置いてあげてください。
以上、およそ子どもと本について、思いつくことを述べてきました。このほか、子どもと本についておたずねになりたいことは、ご相談ください。(ぶっくくらぶ・サポートセンター TEL095-828-1285・FAX828-2373)
子どもが起きている間は、できるだけテレビを消して、家庭に静かな時間をとりもどし、子どもとふれ合い、語らい、あそび、そして絵本を読んであげてください。そうすれば、何も心配することはありません。(終)
(2001年 4月)
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